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「楽しい」と「ラク」は、同じじゃない。

9月15日
読了時間: 5分

こんにちは。

NEXT HEROES代表の向 大空です。

前回の記事では、「楽しい環境」とは、大人が子どもを楽しませ続ける場所ではなく、子ども自身が安心して考え、選び、挑戦できる場所ではないか、という話をしました。


今回は、そこからもう一歩踏み込んで、「楽しい」と「ラク」の違いについて考えてみたいと思います。


「楽しい」と「ラク」。


どちらも同じ「楽」という漢字を使いますし、どちらの時間にも笑顔はあります。

だからこそ、この二つは混同されやすいのかもしれません。


#笑っているから「楽しい」とは限らない


練習中、仲間と話したり、じゃれ合ったりして笑っている。力を抜いて、その場を気楽に過ごしている。


それも人間関係をつくるうえで大切な時間ですし、決して悪いことではありません。

ただ、この記事では、そうした負荷の少ない心地よさを「ラク」と表現します。


ここで伝えたい「楽しい」は、それとは少し違います。


・ 自分から練習に入り、目の前のプレーに夢中になる

・ できないことにも挑戦し、できる方法を考える

・ 仲間の本気に刺激を受け、自分も本気で応えようとする

・ 競い合い、支え合いながら、お互いを高めていく


簡単ではなくても、うまくいかない瞬間があっても、その行動自体に心が動いている。


「もっとやってみたい」「次はどうすればできるだろう」「この仲間と、もっと上手くなりたい」と、自分の内側から次の行動が生まれてくる。


NEXT HEROESが考える「楽しい」とは、そういう状態です。


#「ラク」は、誰かと気楽に過ごす楽しさ


仲間との会話やじゃれ合いは、その時間自体が楽しく、安心できるものです。

気持ちを緩められる時間があるからこそ、チームの中に居場所が生まれることもあります。


ずっと緊張し、ずっと本気で取り組み続けることが、成長ではありません。


しかし、その気楽さだけで練習時間が終わってしまえば、バスケットボールを通して出会えるはずだった新しい楽しさには届きません。


・ できなかったことができるようになる楽しさ

・ 仲間と本気でぶつかり、昨日までの自分を超える楽しさ

・ 誰かに楽しませてもらうのではなく、自分の意思で行動し、

  自分で見つけていく楽しさ


「ラクな時間が楽しい」ことと、「取り組むこと自体が楽しい」ことは、似ているようで同じではないのです。


#「ラクではないけれど、楽しい」はある


練習では、思い通りにいかないことがあります。


何度やっても成功しなかったり、仲間に負けて悔しかったり、自分の課題と向き合わなければならなかったりします。

その瞬間だけを見れば、決してラクではありません。

それでも、自分で考え、工夫し、もう一度挑戦する。仲間も本気で向き合い、お互いの力を引き出していく。


そして、できなかったことが少しずつできるようになる。

その過程に夢中になれたとき、子どもは「ラクではないけれど、楽しい」という感覚に出会います。


心理学の自己決定理論では、行動それ自体から満足を得ることを内発的動機づけとして捉えています。


また、自分で選んでいる感覚、できるようになっている感覚、誰かとつながっている感覚が、自発的で質の高い取り組みを支えるとされています。


だからこそ、仲間と切磋琢磨する環境は、ただ苦しいだけの場所ではありません。

自分から取り組み、成長を実感し、仲間と高め合えるからこそ、深い楽しさが生まれる場所になるのです。


#大人が「楽しい環境」を勘違いしない


子どもが笑っている。にぎやかに過ごしている。


それだけを見て、「楽しそうだから、この環境は良い」と判断することはできません。

反対に、真剣な表情で取り組んでいるからといって、「楽しんでいない」とも限りません。


大人が見るべきなのは、表情だけではなく、子どもの心と行動です。


・ 自分からその活動に向かっているか

・ もっと良くなりたいという気持ちが生まれているか

・ 仲間の頑張りを力に変えられているか

・ 失敗しても、もう一度やってみようとしているか


子どもを楽しませ続けることが、大人の役割ではありません。

子ども自身が楽しさを見つけられるように、挑戦できる機会をつくり、

仲間と高め合える関係を支えること。それが、大人にできることだと考えています。


#NEXT HEROESが大切にする「楽しい」


NEXT HEROESが目指しているのは、ただ笑って過ごせるだけの場所でも、苦しさを我慢させる場所でもありません。


自分からバスケットボールに向き合い、仲間と本気で切磋琢磨し、その過程そのものを楽しめる場所です。


会話を楽しみ、じゃれ合い、心を緩める時間も大切にする。


しかし、コートに立ったときには、自分でスイッチを入れ、挑戦することを楽しむ。

仲間の本気を受け止め、自分の本気で返す。


その積み重ねが、一人では出会えなかった成長につながっていきます。


ラクは、その場を気楽に、心地よく過ごす楽しさ。


楽しいは、自分から行動し、仲間と高め合う中で見つける楽しさ。

どちらにも意味があります。

だからこそ、今は気持ちを緩める時間なのか、それとも自分から一歩踏み出す時間なのかを、自分で切り替えられる人になってほしいと思っています。


誰かに楽しませてもらうのを待つのではなく、自分から楽しさをつくり出す。


NEXT IS NOW.


「次」は、今この一歩から始まります。


次回は、その一歩の先にある「本当の成長」について考えます。


本当の成長とは、今日教えられて、明日には変わるような表面上の変化ではありません。


いつの間にか自然にできるようになり、気づいたときには、すでにその人の「当たり前」になっている。


そんな成長について、次の記事でお伝えします。

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